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緊急地震速報「警報」と「予報」の違いは?信頼度(精度)はどれくらい? [地震]

8月1日17時9分に気象庁より緊急地震速報が流れ、一時騒然となった。 内容は東京湾を震源とするマグニチュード9.1の地震があり、関東の広い地域で最大震度7の地震発生が予測されるというもの。


一部の鉄道などでは電車が止まるなどの影響もあった。


「まさか」と肝を冷やした人も多いのではないか?


気象庁に確認も今回発表されたのは、「警報」ではなく速報性の高い「予報」であり、誤報ではないものの「各所にご迷惑をおかけしております」とのこと。


「警報」と「予報」は何がちがうのだ?  また、緊急地震速報の信頼度(精度)はどれくらいなのだろうか?  調べてみた。


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緊急地震速報とは、大きな地震が予測される時に、強い揺れの到達に可能な限り先んじて気象庁から伝えられる地震動予報・警報である。


一般的に緊急地震速報には2種類ある。

1.一般利用者向け緊急地震速報(警報)
2.高度利用者向け緊急地震速報(予報)


まず2番の高度利用者向け緊急地震速報は(予報)


自分が現在いる場所で、どのような震度の地震がいつ来るかを知らせるものだ。 最大震度は3以上もしくはM3.5以上と予測された場合に発表される。 メリットは速報性がありいち早く安全な場所に移動したり身構えることができるが、正確性には欠ける。 新しい情報が追加されていき正確性は、時間がたつにつれて増していく。 誤りの場合はキャンセル報が発せられる場合もある。


そして1番の一般利用者向け地震速報(警報)


私たちがテレビやラジオで放送される速報は1番であるのタイプである。 情報の確実性に重点を置いている為、速報性にはやや欠けるという欠点がある。


詳しく説明すると

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わずか数秒の差だが、身構えているのと油断しているのでは命に大きく関わるだろう。


緊急地震速報(予報)の発信条件は下記のとうり

(以下引用)
気象庁の多機能型地震計設置のいずれかの観測点において、P波またはS波の振幅が100ガル以上となった場合。

地震計で観測された地震波を解析した結果、震源・マグニチュード・各地の予測震度が求まり、そのマグニチュードが3.5以上、または最大予測震度が3以上である場合。



緊急地震速報(警報)を発表する条件

地震波が2点以上の地震観測点で観測され、最大震度が5弱以上と予想された場合に発表する。






<緊急地震速報の信頼度は?>

気になるのが信頼度(精度)だ。 当たらないでほしいものだが、あまり的中率が低すぎても注意する人が少なくなってしまう。


気象庁が発表している「気象庁業務評価レポート(平成25年度版)」によると、的中率は下記のとうりだ。 


・緊急地震速報の年度別的中精度

平成19年度 77%
平成20年度 82%
平成21年度 76%
平成22年度 28%
平成23年度 56%
平成24年度 79%


的中の定義は、緊急地震速報で震度4以上を予想した地震について、予想誤差±1以下におさまる地域の割合とされている。  この的中率はかなりの精度ではないだろうか。


気象庁の信頼度はかなり高いと言える。



平成22年度のみ大幅に下落している理由は、東日本大震災で相次いだ余震により、誤って判断するケースが多発したからだそうだ。


誤報だとたまに怒り出す人もいるが、気象庁はひるむことなく緊急警報は出し続けてほしいものである。 大地震の場合2~3秒でも早くに察知するだけで心構えが出来る。 少しでも正しい判断基準で行動できる人は増えるのではないか?  


多くの人命と被害拡大を防いでくれるであろう緊急地震速報。 今回 誤報で本当によかった。 これからも益々 発展してほしい研究分野である。

2016年 夏の地震予知(首都直下型地震) 埼玉大・角田教授が警告 ! 
http://good--influence.blog.so-net.ne.jp/2016-07-28


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