吉田沙保里選手の強さの秘密。リオ五輪後の引退はあるのか？

8月17.18.19日と日本人初の五輪4連覇に向けて伊調馨選手と吉田沙保里選手が出場するということで大きな注目を集めている。


霊長類最強女子と言われている吉田沙保里選手の「強さの秘密」をまとめてみた。　またリオ五輪後の引退はあるのか？

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https://thepage.jp/detail/20151224-00000007-wordle...

名前：吉田沙保里

生年月日：1982年10月5日

血液型：O型

出身地：三重県

身長：156cm

体重：56kg

背筋力：200kg超　（一般の成人男性130~155kg 成人女性70～95kg)

世界大会16連覇、個人戦200連勝を記録。
アテネ・北京・ロンドンとオリンピック3連覇している


＜強さの秘密①　高速タックル＞

吉田沙保里選手の最大の武器と言われているのが「高速タックル」だ。　吉田選手の高速タックルは予備動作なしで相手の一瞬のスキを狙い、身を躍らせて足元に入り込む。相手は｢来た｣とわかっても避けることができない。


しかし、近年はこの「高速タックル」を相手に研究されて通用しなくなってきている。　


2015年にラスベガスで開かれた世界選手権の決勝で苦戦を強いられた。相手は世界ランキング2位のマットソン選手(スウェーデン)で、高速タックルを何度繰り出してもかわされ続けた。　1ポイント差でからくも逃げ切った。

試合後、吉田は｢負けるかと思ったし、負けたらどうしようと不安でしょうがなかった｣と涙を流し、逆にマットソンは｢これまで歯が立たなかったが、今回でほとんど差がなくなった｣と自信を強める。


しかし、リオ五輪に向けて新たなスタイルで試合に臨むと言われている。　　


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＜強さの秘密②　メンタル＞

報道ステーション で松岡修造氏が吉田選手の強さの秘密を探った。　


通常は集中するとリラックス度合いが減り、リラックスすると集中力に欠けるのが一般的だが吉田選手の場合は、この相反する「集中」と「リラックス」が両立できているという。


ここ1番で「集中」しているけど「リラックス」できている。　つまり世界選手権・オリンピックという大舞台でも、本当にレスリング楽しんでいるということ。


「勝たなければ！」とガチガチにならないというもの女王の強さの秘密だろう。



吉田沙保里選手の名言で


「勝ちたいという感情ですら邪念」という言葉がある。　「勝ちたい」と思う気持ちは大事だけど、試合の時はその気持でさえも邪念になる。　そうではなく、フラットな気持ちでただ今に集中する。


頭で分かっていても実践できる人はどれくらいいるのだろうか？


＜強さの秘密③　良き指導者+まじめな性格＞

吉田選手も初めから王者というわけではなかった。　その当時は山本聖子という強い選手（世界選手権3回優勝）、吉田選手はなかなか勝てなかった。

女子レスリング日本代表の栄監督の指導のもと、ウエイトトーレニングに励み筋力をつける。
それまでは栄監督曰く

「彼女は技術的な上手さと、スピード面ですごく優れた選手でした。ただ、実際に四六時中練習を見るようになり、全日本クラスの選手にしたいと考えると、本人の力の無さや、いい加減なところがすごく目につくようになったんです。」


ウエイトトレーニングの強化とともに、吉田選手は勝ち始めたという。　そして今では大変力強くなっている。




さらに強くなるために食事指導も改善。


お菓子ばかり食べている吉田選手に「お菓子禁止令」を発足。　量は少なくてもいいから、1日5回食事を取ることになった。


例えば、朝の練習前に餅を2つ、もしくはバナナ。練習後に、普通の朝食。もしくは、パンかおにぎり。昼は普通の定食。午後の練習前にバナナかおにぎり。午後の練習後は、しっかりと夕食をとる。そしてお菓子は一切我慢したそうだ


「好きな食べ物」+「簡単に手に入る」のがお菓子。　しっかりガマン出来るというのも性格を表していると思う。


栄監督のもとで「腕力の強化」「食生活の改善」さらには「体幹の強化」そして持ち前の才能とスピードで2004年4月に当時の王者の山本聖子選手に勝ち、彼女はアテネ五輪55kg級代表の座をつかむ。

公式戦での対山本戦の通算成績は吉田選手の4勝5敗だという。　


＜引退説は本当か？＞

吉田沙保里選手は「リオ五輪を最後に引退するのではないか」という噂があるが真実はどうなのだろうか。

吉田選手は2015年12月、これまでの所属先だった警備会社を退社。　五輪前年での決断に対し、会見では「結婚」か「引退」の憶測がひろがり思いたくさんの報道陣が集まったそうだが実際は「退社」のみ。


おもわずフジテレビアナウンサーが「このたび引退は・・・・」の言葉を口走ってしまい「引退ではないです」ときっぱりと否定。


ただ、2016年3月に出演したテレビ番組では「リオで4連覇して引退となれば最高かもしれない」と話したとされるので注目が集まっている。とはいえ番組では「東京五輪に出たいと思うかもしれない」とも語っており、明言は避けている。


吉田選手以上の人が現れないかぎり引退はないのかもしれない。　「負ける気がしない」と公言するとおり、若手との差はまだ縮まっていないように思う。


しかし、女性として結婚や出産という悩みもでてくるのだろう。　レスリング以外でも応援したくなる人である。

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